スーパーコンピューター「京(けい)」の見学会の前編では、実際に参加するまでのことや新幹線に乗って感じたことなどを書きました。
今回はその続き、後編をお送りします。前編では「京」のことにひとことも触れていないですからね。
「京」のたたずまいがカッコいい

見学会は16時から17時までの1時間でした。
16時前には神戸ポートアイランドにある理化学研究所計算科学研究機構さんに到着し、1階にあるフリー見学スペースで参加メンバーが全員揃うのを待っていました。
全員が揃ったところで見学シアターまで移動し、階段状になった椅子に座ってシアターを見ながら説明を聞きました。
旅行会社の添乗員同行ツアーのように、担当の方の説明を聞きながらみんなでぞろぞろ歩くような見学ツアーをイメージしていたので、映画館のような見学シアターは意外でした。
とはいえスーパーコンピューター「京」の見学会を希望する団体は日本のみならず世界各国から集まるでしょうから、このようにシステマチックになっていないと数をこなせないでしょうね。
私たちが見学したその日も、高校生のグループが見学に来ていたそうです。
シアターを使った説明の後いよいよ「京」と対面したのですが、シアターがぐぃーんと上に上がり壁が横に移動したその後ろに「京」がずらずらっと並んでいました。
これには参加メンバーも感嘆の声を上げていました。
いやもうね、「京」のたたずまいがカッコいいんですよ。
無機質な機械のはずなんですけど、「京」から溢れ出る自信のようなものを感じました。素敵すぎる。
ゆとり
スーパーコンピューターは処理能力の速さが世界で競われています。
もちろん「京」は世界1位に輝いたことが何回もあるのですが、直近は中国、アメリカに次ぎ世界第7位でした。スピードでは劣るものの、安定性では世界1位とのこと。
中国やアメリカのスーパーコンピュータは軍用でチャレンジングなことも試しているそうですが、失敗が許されなかった「京」は安定性を重視し、申請さえすれば誰でも使うことができる点がほかのスーパーコンピュータと違うとのこと。
「京」の利用方法についてWEBサイトで確認すると、
「京」を利用するためには課題申請が必要です。課題申請は原則としてどなたでも可能ですが、利用種類によって応募資格等が異なります。
と書かれているので、課題申請が必要なものの誰でも使うことができるようですね。
「京」はどうして安定性が優れているのか? メンバーが質問をしたのですが、その答えは「ゆとりを持たせているから」というものでした。
ぎゅうぎゅう詰めにシステムを組まずゆとりを持たせることで、優れた安定性を実現させているとのこと。
適度なゆとりがパフォーマンス安定に繋がるんですね。
帰りの新幹線はみなさんお疲れの模様
「京」の見学会が終わった後すぐに解散しました。
私は日帰りで帰って来るつもりだったので乗り換えで利用した三宮の街をぐるっと散歩した後、新神戸駅から新幹線に乗り終点の東京駅まで。新幹線の車内は満席でした。
まさか満席とは思わなかったので、これまた意外でした。
あら、新幹線って本当に身近な乗り物なのね。
帰りの新幹線はみなさんお疲れの模様でして、名古屋駅から新横浜駅の間は車内も静かで寝ている人が多かったです。
後ろの席の男性2人組は車内でお酒を飲みそのまま爆睡していたようで、降りる駅の直前で慌てて起きていました。一仕事終えて一杯ひっかけた感じなのかな。
やっぱり新幹線のことを書いて終わる
後編でもやっぱり新幹線のことを書いてしまいました。
私は新幹線が好きなんですよね。できれば新幹線に長く乗っていたいので、すぐ新幹線を降りると残念な気持ちになります。
今週金曜日は京都に行くので、また新幹線に乗れます。うれし。